2009年12月01日

ネット選挙解禁求めるYAhoo!広告の誤り

 Yahoo!が「来年も、今年と同じ選挙でいいですか?」という意見広告を出している。URLはhttps://event.yahoo.co.jp/election/index.html。僕は、ネット選挙は大いにやればいいと思うし、ネット選挙解禁論は賛成だ。

 しかし、この広告は大きな誤りを犯していると思う。日本の公職選挙法がネット選挙をそれとして禁止したことは実は一度もない。そうではなく、公選法は「選挙運動」のための「文書図画の頒布」を原則禁止しているのだ。この「文書図画」(ぶんしょとが)の概念がまことに不思議で、紙媒体のチラシはもちろん、看板、プラカード、映画、電飾、テレビ、ビデオ、DVD、そしてインターネット上のホームページ(もちろんYouTbe含む)やメールなど、およそ可読な媒体は全て含まれる。だから、インターネット上の選挙運動もできないのだ。

 そして、この文書図画の規制は、明治憲法下の治安維持立法の一環として生まれ、戦後も自民党政権下で生きながらえ、むしろ増殖してきたもの。本来は日本国憲法の制定と同時に廃止されるべきだった悪しき規制立法なのだ。この文書図画規制の廃止を求めずに「インターネット上で選挙運動ができないのはおかしい」という理屈の建て方は我田引水だし、世論形成の主導権狙い、アクセス増による広告収入狙いが透けて見えてしまう。

 議論するなら、もっと幅の広い議論をして欲しい。


posted by ナベテル at 11:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 公職選挙法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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