2009年12月27日

ガールズバーってなんだ

 吉本芸人の黒田有というのが、「ガールズバー」で店長を殴ったとして逮捕された。
メッセ黒田 ガールズバー店長暴行容疑で逮捕
12月27日9時21分配信 デイリースポーツ

 人気お笑いコンビ「メッセンジャー」の黒田有容疑者(39)=大阪府東大阪市=が友人の男とともに大阪市内のガールズバーで店長を殴り、重傷を負わせたとして、大阪府警南署は26日、2人を傷害の疑いで逮捕した。黒田容疑者は「けんかの仲裁に入っただけで殴っていない」と容疑を否認している。黒田容疑者はたびたび仲間の芸人に“酒乱癖”をネタにされているが、一方で、相場の3倍以上の法外な料金請求が事件の発端とみられている。

 この芸人、関西にいると、割とテレビで見かける。まあそれほど嘘なく「人気」芸人なのだろう。で、黒田有はもともと柄が悪いのでどうでもよく、僕が気になったのは「ガールズバー」というものの存在だ。wikiによると「通常はカウンター席に客が着席し、相対する女性バーテンダーが立ったまま接客をする。カウンター越しに女性バーテンダーにお酒をつくってもらったり、会話を楽しむことができる。業態的にも料金的にもショットバーに近く、ショットバーとキャバクラの中間的な存在といえる。女性の入店も可能であることが多い。店員は20代前半が多く、若い店員が多い。」と書いてある。僕は、こんな業態のお店があることも知らなかった。

 で、弁護士としては、次に気になるのが、このお店は風営法ではどういう風に扱われているか、ということだ。上の定義からして、風営法の適用除外のスレスレを狙ってることが伺われる。
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律
(用語の意義)
第二条  この法律において「風俗営業」とは、次の各号のいずれかに該当する営業をいう。
一  キヤバレーその他設備を設けて客にダンスをさせ、かつ、客の接待をして客に飲食をさせる営業
二  待合、料理店、カフエーその他設備を設けて客の接待をして客に遊興又は飲食をさせる営業(前号に該当する営業を除く。)
〜以下略〜

 この2条1項2号の「客の接待をいて客に遊興又は飲食をさせる営業」に当たるかどうかが問題なのだが、単にカウンター越しに料理・飲食物を提供するのは風俗営業ではなく、カウンター越しにお酒をついだり、女性が横に座ったりすると「接待」にあたるとされ風俗営業になりやすいようだ。

 ガールズバーそのものの業態は、「主に」バーテンが女性であるだけで、酒は全部カウンターの内側で造ってるのだろうから、それをカウンター越しに提供しても風俗営業にはならない。でも、バーテンが専ら女性だったり、カウンター越しの会話がサービスのメインになると「接待」の度合いが強くなってくるので、風俗営業になりやすい。グレーゾーンの業態と言えるだろう。実際の業務は「風俗営業ではないですよ〜」と言いながら、警察が見ていない場所で接待する例が多いのだろう。実際、wikiによると、警察に摘発されている事例もあるようだ。警察も「接待」の実態は心得ていて、僕が過去に相談を聞いた事例では、警察官が客になりすまして内偵捜査をしていた事例もある。

 こういう業種を見ると、よくそういう商売を思いつくなーと感心してしまう。規則を作るのが人間なら、それをすり抜けようとするのも人間なんですな。
posted by ナベテル at 19:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 法律一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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