小惑星探査機 「はやぶさ」地球引力圏の軌道に
1月15日2時31分配信 毎日新聞
人類初の小惑星の岩石採取に挑戦した探査機「はやぶさ」が、地球の引力圏内に突入する軌道に到達した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が14日、明らかにした。はやぶさの地球への帰還がほぼ確実になり、採取した岩石を入れるカプセルが地球へ戻る可能性が高まった。
はやぶさは03年5月に打ち上げられ、地球と火星の間の軌道を回る小惑星「イトカワ」に向かい、2度の着陸と離陸を成功させた。トラブルに見舞われ、帰還予定は3年延びたが、13日に地球から約150万キロの地球引力圏の内側を通過する軌道に乗せることに成功した。14日現在、はやぶさの地球までの距離は約5900万キロ。今年3月中旬まで主エンジンの運転を続け、より地球に近付ける。今年6月に地球へ到達する予定。【永山悦子】
しかし、このニュースで気になったのは、石が入ったカプセルをどうやって回収するのか、ということだ。地球に戻ってきたって、回収できなければ全く意味がない。
色々検索したら、AstroArtsさんのホームページに丁寧な解説記事が出ていた。どうやら、はやぶさが地球の軌道に接近したときにカプセルだけ放出して大気圏に突入させた上で、パラシュートが開く仕組みらしい。そんな仕組みで、オーストラリアの砂漠に着地するところまで狙える、というのだから、なかなか凄い技術だ(そのあとはやぶさ本体はまた遠ざかっていくのかしら・・・)。
世相が暗い折、是非、最先端の科学の成果を持ち帰って欲しい。