2014年02月05日

NHK発の毒電波が視聴者の皆様の受信料によって支えられている現実

 安倍晋三の肝いりでNHKの経営委員になった長谷川三千子、百田尚樹や、新会長となった籾井勝人が物議を醸し続けている。筆者は、公人の政治的な発言は党派に偏るものでない限り許されるべきだと考えているが、この人たちの発言はそういうレベルのものではない。虚偽と偏狭に満ちあふれ、公的な重責を担うにふさわしくない。

百田尚樹
 ツイッターのまとめがあるので逐一読みたい人はどうぞ。「南京大虐殺はなかった」、安倍首相の靖国神社参拝について「総理に参拝をしていただきたいと希望を述べた」事実、経営委員になってからも、市民のツイッターでの批判に対して「アホ」と言って憚らない。
http://matome.naver.jp/odai/2138403790714522501
 しかし、南京大虐殺については、規模について学術的な見解の相違はあっても、それ自体がなかったという見解はおよそ通用しない。嘘である。また、総理大臣が公用車を使って「内閣総理大臣」と記帳して靖国神社に参拝することが憲法が定める政教分離との関係で重大な問題を孕んでいることも公知の事実である。公的かつ重大な職務にある者が自らの地位と行動について批判されて「アホ」などと公に発言するのは品性下劣としか言いようがない。
 筆者が百田尚樹の発言で最も許せないのはこれである。

 憲法9条は「平和憲法」というくらいで、戦争を起こさないためのものであり、戦争が起こったときにそれでただちにどうこうなるものではない。我々日本国民は、不断の努力によって、平和を保持し続けなければならない(戦争を起こさないように平和を作り出さなければならない)のである。そんなことは誰だって理解できるのに、「9条教」の「信者」を前線に送れ、などというのだ。「戦争が起きたら指導者を前線に送れ」というのなら分かるが、百田尚樹の議論は、自ら、近隣諸国を挑発する虚偽や妄想をばらまく一方で、国民の一部に「非国民」のレッテルを貼って排撃するに等しく、質が悪い。

長谷川三千子
 この人の発言ももはや言うまでもないほど有名になった。
火元の2014.1.6産経新聞の記事「年頭にあたり 「あたり前」を以て人口減を制す」
実はこうした「性別役割分担」は、哺乳動物の一員である人間にとって、きわめて自然なものなのです。妊娠、出産、育児は圧倒的に女性の方に負担がかかりますから、生活の糧をかせぐ仕事は男性が主役となるのが合理的です。ことに人間の女性は出産可能期間が限られていますから、その時期の女性を家庭外の仕事にかり出してしまうと、出生率は激減するのが当然です。そして、昭和47年のいわゆる「男女雇用機会均等法」以来、政府、行政は一貫してその方向へと「個人の生き方」に干渉してきたのです。政府も行政も今こそ、その誤りを反省して方向を転ずべきでしょう。それなしには日本は確実にほろぶのです。

火をつけた2014.1.28朝日新聞の記事「女は家で育児が合理的」 NHK経営委員コラムに波紋」

 自分が大学教授までやっておきながら、他の女性には家に入って育児をしてろ、というのは、どういう神経なのだろうか。自分が苦労したというのなら、後輩女性たちが働きながら子育てをする苦労をなるべく軽減するべきなのではないだろうか。先週の「週刊金曜日」の記事によると、この人は、経営委員になってから、国会であった「福島瑞穂を囲む女性の会」みたいのに単独で乗り込んで、笑みを浮かべながらとうとうと自説を展開したそうである。ひょっとしたら、精神的な痛みを感じないサイボーグ的なメンタリティの持ち主なのかもしれない。
 そしてさらに、新たな発言が飛び出した。
2014.2.5毎日新聞:NHK経営委員:新聞社拳銃自殺事件を礼賛
「右翼団体「大悲会」の野村秋介元会長が、自身の政治団体「風の会」を週刊朝日のイラストで「虱(しらみ)の党」とやゆされたとして抗議。1993年10月20日、朝日新聞東京本社15階応接室で拳銃自殺を図り、死亡した。以後、同年の文芸春秋社長宅発砲事件など言論テロが続いた。」という野村秋介について、没後20周年の追悼文集に寄稿し、「人間が自らの命をもつて神と対話することができるなどといふことを露ほども信じてゐない連中の目の前で、野村秋介は神にその死をささげたのである」と述べ、さらに野村の行為によって「わが国の今上陛下は(『人間宣言』が何と言はうと、日本国憲法が何と言はうと)ふたたび現御神(あきつみかみ)となられたのである」と書いたというのだ。
 言論の自由に対して「自爆テロ」で応じた人物の追悼文集に寄稿すること自体が問題だし、その人物を礼賛し、その行為によって日本国憲法下の象徴天皇制自体否定するという、論理が飛躍しすぎていてまともなコメントが不能な言論を展開している。それにしても、言論に対するテロを礼賛する人物が言論機関の経営委員をやっているというのはどういう皮肉なんだろうか。

籾井勝人
 この人は経営委員ではなくNHKの会長になった人だが、安倍政権の差し金と噂されている。会長は経営委員会で選出されることになっている。そして、籾井は、就任会見で旧日本軍の従軍慰安婦問題について「どこの国にもあった」などと暴言を吐き、さらに「政府が『右』と言っているものを、われわれが『左』と言うわけにはいかない」などと、NHKが安倍政権の大本営発表化することを宣言したのである。

視聴者の皆様の受信料によって支えられています

 このような品性下劣で、虚偽、妄想を公の場で並べ立てる人物たちの報酬は、NHK視聴者の皆様の受信料によって支えられている。ナンボのもんかと思って調べてみたら、非常勤の経営委員の報酬は年額495万3600円だそうである。
http://www.nhk.or.jp/keiei-iinkai/about/pay.html
 会長の報酬は決定方法だけ基準が公表されていて、実額がホームページで公表されていない。
PDFの「基準」→http://www3.nhk.or.jp/pr/keiei/kyuyo/pdf/kijyun-top.pdf
 そもそも、NHKの会長の報酬をホームページで公表しないこと事態が不当だが、新聞報道によると、常勤の経営委員長と同額の年額3092万円のようである。
 虚偽、妄想をばらまき、近隣諸国を挑発しながら、歴代自民党政権でももっとも危険な安倍政権の大本営発表化を公言するような役員らの報酬のために払う受信料などあるのだろうか。このような人物らは、公共放送であり、報道機関でもあるNHKからは即刻追放すべきである。

2014.2.5追記

 長谷川三千子の追悼文の原文なるものがネット上で出回っている。これが本物だとすれば、やはり、かなりひどい内容だと思う。

posted by ナベテル at 14:09| Comment(6) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
他人の意見を批判し、他人を見下し、自分の発言は間違っていないかのように主張し、自分は素晴らしい人間だと思わせたい。
この記事からは貴方のそういった人間性が伝わってきます。

自分はこの意見には賛成できない。自分の意見はこうだ。
それで十分でしょう。

タチが悪い、ふさわしくない、追放するべき。
このような悪辣な批判言葉は読んでいる側も不快な感情を抱きます。

貴方ほんとうに弁護士ですか?
言葉を扱うプロなのであれば中立の人が貴方の言葉を読んだ時どのような感情を抱くかを考えてください。

私は記事で批判されている方々より悪辣な言葉で批判をされている貴方に嫌悪感を抱きました。
Posted by at 2014年02月05日 17:06
コメントを残すなら最低でもハンドルネームを名乗れ、卑怯者。お前のやっている事は物陰からの投石同然だ。


渡辺先生、私は本エントリの内容、全面的に支持します。
何かの冗談でしょうかね、この事実。
Posted by AS at 2014年02月05日 18:39
中立的な意見を装いつつ、単に「自分と反対の意見・見解は許せない」というだけの、感情にまかせた独善的で偏狭に満ちた記事だと思いました。

気になった点を数点だけ。

> 我々日本国民は、不断の努力によって、平和を保持し続けなければならない(戦争を起こさないように平和を作り出さなければならない)

そのための9条改変を百田氏は謳っているわけです。
あくまで平和を保持し続けるために9条の改変を望んでいる。
そして逆に、左派は平和のために9条を改憲すべきではないと言っている。
つまり目的は同じであって、戦争を起こさないための方法論が異なっているだけです。

ここは政治的意見の相違であって、はっきりとした正解なんてない。
そして百田氏は、9条さえあれば平和が守られる、と信じる9条信者は
「不断の努力によって、平和を保持し続け」るよう努めたにもかかわらず、
他国が一方的に日本に攻めてきた際に9条は何をしてくれるのか、という問題提起をしているわけです。

しかしあなたは問題提起に対してからかわれたとでも思ったのか
ただただ思考停止して感情的に反論するばかりで、
内容がまったく読めていない。問題提起にも答えていない。
ましてや改憲論者は戦争を望んでいるかのようにイメージを誘導する。
「虚偽と偏狭に満ちあふれ」ているのはどちらでしょうか。

> その人物を礼賛し

寄稿したという行為自体を問題視するのはまだしも、
死者を蔑む追悼文なんて聞いたことがないですし、
どこが礼賛に当たるのかわからないのですが。
上記の百田氏の件も含め、あなたの読解力に疑問を感じます。

> 旧日本軍の従軍慰安婦問題について「どこの国にもあった」などと暴言を吐き

慰安婦がどこの国でも戦争でも存在したのは紛れもない事実でしょう。
近年問題視されているのは、それが強制だったか否かの一点のみで。
そこを意図的に「従軍慰安婦問題」と書いて読み手を混同させようとし、
決して慰安婦を肯定した発言ではないのに「暴言を吐き」というのは、
つまりはその単語を発することすら許されない、
歴史上の事実すら発言してはいけない、という表現規制そのものですが。

また、会見でそういった発言をすること自体が対外的に問題だとおっしゃるのであれば、
まったく関係のない場所で無理に慰安婦に関する質問をしつこく行った
記者こそを問題視するべきだと思うのですが。

> 「政府が『右』と言っているものを、われわれが『左』と言うわけにはいかない」などと、NHKが安倍政権の大本営発表化することを宣言したのである

これはもう完全に言葉尻を捉えたイチャモンですよね(苦笑)。
左右という言葉を用いたのはまずかったものの、普通に考えれば、
「政府が『A』と言っているものを、われわれが『B』と言うわけにはいかない」と言ったに過ぎないでしょう。
つまり事実を曲げて報道することは出来ないと。報道機関として当たり前のことです。
それは当然、権力の監視や批判精神を捨てたということではありません。
ましてや「大本営発表化」とは……。
「品性下劣で、虚偽、妄想を公の場で並べ立てる人物」とはご自分のことでしょうか。

しかし便利な時代になりました。
今では就任会見などの映像もネットでノーカットで視聴出来るようになり、
こういった一部分だけを切り取った記事で人を誘導することも出来なくなりました。
左派、右派、リベラル、保守、9条改憲、9条維持、
思考した結果ならどちらでもいいと思いますが、
偏った他人の誘導に騙されないようにしたいものです。

ところで今でも南京大虐殺に関しては有無も含めた議論が続いていますが、
「それ自体がなかったという見解はおよそ通用しない。嘘である」という発言のソースは何ですか?
Posted by KOL at 2014年02月06日 19:33
なるほど自らは実名を名乗れないから【最低でも】ハンドルネームでとおっしゃるわけですね、なるほど
Posted by at 2014年02月06日 20:53
KOLさんとやら

第二次大戦中に軍が慰安婦を持っていたのは日本とドイツだけです。
これは吉見義明の研究で明確になっています。
「どこの国にもあった」などという逃げ口上は通じません。
Posted by AS at 2014年02月13日 18:32
>なるほど自らは実名を名乗れないから【最低でも】ハンドルネームでとおっしゃるわけですね、なるほど

それで、
Posted by at 2014年02月06日 20:53
と表記される投稿者の実名は   というものなのですね。

   さん。学校で名前を呼ばれることはなかったでしょうねえ。
なるほど。
Posted by kuroneko at 2014年03月07日 01:45
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